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ブラジルは世界に通じるレベル=インダイアツーバ=第29回錦鯉展に2万人=千3百匹が色鮮やかに

ニッケイ新聞 2009年7月28日付け

 ブラジル錦鯉愛好会(ジョゼ・ファビオ・デ・モウラ会長)は四、五日インダイアツーバ市で第二十九回錦鯉展示会を開催した。二日で約二万人が訪れ、優雅に泳ぐ約二百五十種、計千三百匹もの錦鯉が来場者を魅了した。
 三日の開会式で行われた品評会には、米国から国際錦鯉審査員が来伯し、審査にあたった。主催者によれば、「ブラジルの錦鯉は質が良く、国際的に通用する」と高い評価を受けたという。
 全日本愛鱗会の田辺美恵さんによれば、一般的には色と柄がはっきりし、柄はアシンメトリーのものが良いとされる。錦鯉の平均寿命は十二年から十五年。大きくなるものは、九十センチメートルから一メートルにまで成長するという。
 「小さいものを買って育てるのを楽しむ人が多い」と説明する。錦鯉は水槽でも飼育可能だが、その場合、スペースがないので大きくは成長しないそうだ。
 会場には、品評会で入賞した錦鯉四百匹が展示された。各企業、団体で錦鯉の販売をしたほか、魚の飼育用品、池づくりの材料も売られていた。夕方には太鼓演奏も披露され賑わった。
 会場のコンクリートの床には、池がつくられた。同市ペットショップ・トップ・フィッシイズからブースを出展し、池を作ったオーナーのジェフェルソン・スクシアットさんは、「作るのに二日間かかった。来場者に、鑑賞を楽しんでもらいたい」と話していた。
 錦鯉愛好会のモウラ会長は、「ブラジルでも錦鯉の魅力が少しずつ広まってきた」と話す。写り物、紅白、大正三色、昭和三色、衣の五種類が特に人気があるそうだ。
 同会は来年で創立三十周年を迎える。記念の年にあたりモウラ会長は、「これまでと何か違ったことをしたいと考えている」と語った。
 入賞者は以下の通り。【総合優勝】タナベ・レオナルド(大正三色、六五センチ)、【ジュニア部門】ファビオ・モウラ(白写り、四〇センチ)、【エキゾチック部門】ファビオ・モウラ(黄秋翠、四〇センチ)、【ジャンボ・トロフィー賞】タナベ。ハルキ(茶鯉、七五センチ)、【クロキ・トロフィー賞】タナベ・レオナルド(三千百七十点)。   (敬称略)

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