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大耳小耳

ニッケイ新聞 2009年8月4日付け

 戦後、競泳界の世界記録を次々と塗り替え、フジヤマのトビウオと呼ばれた古橋広之進さんが滞在先のイタリア・ローマで亡くなった。享年八〇。一九五〇年に日本代表選手団の一人として来伯。サンパウロ市パカエンブー競泳場で掲揚された日の丸は、公式なものとしては戦後初となった。日本の敗戦、勝ち負け抗争で混乱したコロニアを感動させ、大いに力づけた歴史の一幕を記憶に留めたい。
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 ABRAC選抜歌謡大会の審査は厳格だ。審査項目は三大要素である音程、リズム、発声を始め、日本語の発音や表現力も審査の対象となる。年々レベルが上がる出場者にあわせてか、今年から審査員能力試験を始めた。審査方法、音楽理論と項目は多岐に渡り、点数を付ける実技も。同大会のレベルの高さと信頼は裏方の努力の賜物だ。
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 生長の家の谷口雅宣総裁は八日に行なわれる全国大会に合わせ二年ぶりに来伯。北米・南米などから集まる約三千人の講師に向け、一、二の両日、サンパウロ市内にて国際教修会を実施した。全国大会では、夫妻揃っての講演という貴重な機会。講師数だけでも驚く数だが、全伯に二百五十万人いると言われる信者は、一体何人集まるのだろう。

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