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ニッケイ新聞 2009年8月27日付け

 発刊式典が二十二日にあった記念史『山本喜誉司賞のあゆみ』。その中に収録されている「ポンカンと竹次郎さん」というコラムによれば、今やどこのフェイラでも見かける〃ポンカン〃は八十年前、紀州有田の桑原竹次郎氏によって苗が持ち込まれ、レモンの木に接木して増やしていったのが始まりとか。同史を読んで、日本人の及ぼした食文化への影響、経済効果の偉大さを再確認。
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 六回目のブラジル公演を終え、帰国した中平マリコさん。憩の園での最終公演では「移住当時、ご両親と一緒に歌ったと聞いています」と語りかけ、「シャボン玉」や「チューリップ」などの唱歌を会場の手拍子と共に歌った。「ステージの上からでは遠い」と舞台を降りる場面も。移民と同じ目線で歌い続ける中平さんの次回公演を待ちたい。
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 各地で開催されている桜祭り。その終盤を飾るラーモス移住地の桜祭りが九月五、六の両日に開かれる。同移住地の入植四十五周年を記念してパラグアイから出演するイグアスー太鼓工房グループは、バス一台、約十五人で参加する。日本政府による草の根資金で購入した工房製作の太鼓一式がラーモス移住地にもあり(州内日系連合会傘下四団体に配布)、ラーモス文協の太鼓道場の生徒たちとの共演も。

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