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京都外大=田所教授45回目の来伯=103冊目の著書片手に

ニッケイ新聞 2009年9月1日付け

 自他ともに認める「ブラジルマニア」の田所清克・京都外国語大学教授(61、熊本県)が来伯中だ。新著「絵でひけるビジュアル辞典 日本語→ブラジル・ポルトガル語」(国際語学社、全六百八十一ページ、四千三百円)を手に八月二十六日、本紙を訪れた。
 今年六月に出版された新著は、自然科学から動植物、人体、建築物、農業、光学に至るまでの専門用語に全て図を付け、日ポ両語で併記した。「絶対に同じような本は他にない」一冊に仕上がったと自信を覗かせて笑う。
 今までにも語学書やブラジル文学の翻訳本を出版しており、新著は百三冊目。田所教授は、「在日ブラジル人が病気した際などにも使ってもらえる」と話す。
 一九七五年にリオデジャネイロに二年留学して以来、ブラジルと日本を往復しつづけること四十五回目。
 今回は、例年通りコロニアの文学会との交流のほか、パンタナール、アマゾン、サルバドール、リオなどを巡り、約二週間のブラジル滞在を楽しむ予定だ。

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