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聖母婦人会=60周年で記念ミサ=サンゴンサーロで厳かに=エプロン、福神漬け供え=「二世中心に会員増」

ニッケイ新聞 2009年9月23日付け

 戦後の混乱するコロニアを救済支援するために1949年9月18日、ドナ・マルガリーダ渡辺や武内重雄神父らが奔走して創立した聖母婦人会(畑中アリッセ会長)が20日に、本部のあるサンパウロ市のサンゴンサーロ教会で創立60周年記念ミサを行い、約150人が集まって盛大に節目の日を祝った。

 まず、創立に奔走した二人の顔写真を手に入場行進が行われ、日伯両旗とバチカン旗が右側に、聖母婦人会のマークが左側におかれた。5人の共同ミサで行われ、64年から日伯司牧協会に参加する古参の久次マリオ神父が司式司祭を務めた。
 最初にドン・タルシジオ・エスカラムッサ司教が「重要な活動をしている。これからも続けて」との期待をのべた。
 ミサは一貫して日伯両語で進行され、松尾繁司レオナルド神父は「聖母マリアをモデルにしてこの会は作られた。いかにして、なぜ創立したのか。出発点を見つめ、原点に返って一人一人が行き方を新たにする機会です」と呼びかけた。
 奉納祈願では手作りのロザリオ、会のユニホームともいえる青いエプロン、ふきん、寿司、福神漬け、生け花などの日常の活動を象徴する品々が供えられた。
 聖体拝領のあと、同会の守護者である「暁の星の聖母マリアさま」の人形をもった着物姿の信徒が入場し、祭壇前に安置された。

記念フェスタで感謝

 2時間近いミサが終わったあと会場をサロンに移し、記念フェスタになった。最初に信者を代表して、中矢キサさん(89、福島県)が日本語で、「光陰矢の如し、あっという間に過ぎた60年でした。この建物建設にも聖母婦人会は協力し、武内神父から1部屋使うことを許されたときには、会員一同涙を流して喜んだ」と振り返り宮崎カリタス修道会の修道女の指導や協力に感謝の言葉をのべた。
 畑中アリッセ会長は「バザーで売られる伝統の福神漬けは大変知られるようになった。おかげで教会はもちろん憩いの園、希望の家、ガン病院などいろいろな施設に協力している」と語り、今後とも活動を続けていくことを誓った。会員数は120人ほどで、うち一世は1割、二世が中心に活動を盛り上げている。
 数少ない創立会員の一人、斉藤ひさよさん(95、山形県)は「ここに入会して良かった。ドナ・マルガリーダが大変良い方でしたから、我々もやりがいがありました」と創立者を偲んだ。
 日本人が経営する銀行に、家屋購入資金を預けたまま倒産され、子供5人を抱えたまま、一時は一文なしの生活を強いられ、「酷い目にあった」と振り返る。そんな波瀾万丈な時期もあったが、聖母婦人会での活動が心の支えとなったようだ。
 久次神父は、「一世が減って二世の時代になり、だいぶ会の雰囲気が変わった。90年代に一時会員が減ったが、二世中心に増えてきている。ドナ・マルガリーダは亡くなる前に『私が居なくなっても続けて欲しい』と懇願された。今の様子を天上から見てきっと満足しているでしょう」と笑みを浮かべた。

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