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「何でも包める」=風呂敷講習会

ニッケイ新聞 2009年9月26日付け

 19日午前、聖南西連盟定例会議が行われる大サロン横では、会場となったソロカバ文協婦人会をはじめ聖南西各地から集まった婦人19人が、デザイナーの鎌谷ソフィア南華さんを講師に迎えて「風呂敷講座」を開催した。
 それぞれ風呂敷になりそうな布を持参。真剣に鎌谷さんの手元を見つめ、弁当箱やペットボトル、丸い物などの包み方に挑戦した。
 「今から何でも包めちゃうわ」と嬉しそうに笑うのは川本月子さん(75、熊本)。1960年に25歳で夫と子一人連れて移民した。「風呂敷っていったら、疎開の時に肩にしばって物運んだりしましたよ」と思い手を語る。
 「運動会には弁当包んで持っていったよね」と屋比久敏子さん(75、沖縄)は同調し、比嘉和江さん(70、沖縄)は、「風呂敷の使い方なんて知らなかった」と目を見開いて驚く。
 大学などでも講習を行い、プロジェクト「もったいない風呂敷」を推進する鎌谷さんは、「『何でも包めるんだ』って驚いてくれるのが嬉しい。それに風呂敷はいろんな思い出が詰まってる」と魅力を語り、「今日は、帰ったらどこかに仕舞い込んでる風呂敷を探す人がいるんじゃないかな」となどと話していた。

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