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第30回書道愛好者展盛況に=過去最高の202作品出品=日本の選抜書展で大賞も

ニッケイ新聞 2009年10月1日付け

 ブラジル書道愛好会(若松如空会長)が主催する第30回書道愛好者展が26~27日に、文協貴賓室で行われ、たくさんの来場者が訪れた。なかでも27日午後3時からは約120人が集まる中、奨励賞が8人に渡され、国際高校生選抜書展の表彰状も合わせて授与された。さらに教師によるデモンストレーションも次々に行われ、来場者はその場で披露されるみごとな腕前に溜め息をつきながら感心していた。

 「今回は30回を数える記念すべき日。長い歴史には諸先輩の苦労がある」。若松如空会長は、書展の始まった頃には政府の輸入品統制により、筆、墨、紙も手に入らない中、試行錯誤して行われた時代を振り返った。
 そこから段ボールを切って筆代わりにする独自の段ボール書道が生まれ、外務大臣賞を受賞するまでになった。
 今回の書展には過去最高の202点が出品された。「ぜひ40回まで続けて欲しい」との願いを込めて、何度も来伯して応援している日本の書家、森本龍石氏の作品が桜井万紀、小林テレーザ、マリオ・ルッソ、岸満江、阿部すみ子、マルセロ・アルメイダ・デ・オリベイラ、中森有紗、玉田千代美8氏に奨励賞として手渡された。
 続いて、今年2月に大阪で行われた第17回国際高校生選抜書展の表彰状が授与された。今回国内外合わせて1万5107点が出品されたうち、海外からは24カ国からの参加があった。
 ブラジルからは33点が出品され、大臣賞こそなかったが、大賞1、準大賞2、優秀賞2、秀作賞3、入選12という20点が入選する好成績を修めた。会場には特別に作品が展示されたほか、毎日新聞社と毎日書道会からの賞状、トロフィーやメダルが授与された。
 若松会長によれば、ブラジルの書道人口は1千人を数え、3分の1が非日系だ。かつて教師は5人ていどだったが現在は14人もおり、そのほとんどはこの愛好会から育った。「渡辺少南先生(故人)が熱心に教えられ、ここ15年ぐらいで増えました」という。
 その後、92歳の根本碧水さん、87歳の倉知南峯さんら各教師が次々に模範演技を見せ、見事な筆さばきに会場からは溜め息がもれていた。
 熱心に模範演技を見ていた、墨絵を習っているイタリア系のロウデス・クオコさん(68)は「定年して時間ができたので始めた。ゴテゴテした絵画は逆になにも表現していないと感じるようになった。書道や墨絵はシンプルな方法で深いものを表現するから凄い」と感心していた。
 【国際高校生選抜書展大賞】Alice Harumi Endo
 【準大賞】Juliana Hotta Ansai, Vinicius Hiroshi Kikuta Alves
 【優秀賞】Marcelo Massami Yamazumi, Elisabete Mitie Yamashita
 【秀作賞】Johann Schaupenlehner Haralamboff, Celso Naoto Kuroda, Leonardo Kenji Goya
 【入選】Pedro Luiz Fiorentino, Flavio Augusto, Adriana Yukie Nukamoto, Yasmin Yuri Takeda, Monique Maio do Sebe, Larissa Lumy Honji, Thomas Hikaru Arimori, Mayara Ayumi Kojima, Rodolfo Bynichi, Bruno Alves Duenas, Priscila Cunha, Lenise Hitomi Takahashi

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