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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2009年10月14日付け

 本日から「田中宇(さかい)の国際ニュース解説」の転載を、本人から承諾を頂き始める。もちろん弊紙「改革」の一貫だ。田中さん(48)は元共同通信記者で、現在はフリージャーナリスト。読み応えのある国際情勢の解説記事がほしいという読者の強い要望にこたえるため、独自の視点からの分析で定評のある田中さんにお願いした▼従来、マスコミでは記者が地域や分野などの取材範囲を分担しているため、タコツボ的な視点に陥りやすいとの批判があった。田中さんの場合は一人でインターネットを駆使して世界中の新聞を読み込み、それを自由につき合わせて総合的に分析することで、独自の視点を確立している▼もちろん、どんな報道にも批判はあるように、田中さんに対してもいろいろな声はある。しかし、身近に外国を感じる海外在住者には、比較的納得されやすい論調でないか▼世界は「米国一極覇権主義」から「多極化」へ向かっているとの興味深い仮説をもって、世界の動きを読み解いている。鍵となる言葉は「隠れ多極主義者」だ。米国の新保守主義者(ネオコンサバティブ=通称ネオコン)の一部には、表面上は米国一極覇権主義の体裁をとっているが、実際は過激な外交戦略をとることによって米国を自滅に導き、わざと衰退させようとする勢力があるとし、これをそう呼ぶ▼ブラジルなどBRICS勢力の台頭は、まさにこの多極化の動きとして位置付けられる。我々の住む南米をとりまく全体の動きを知るのに、田中さんの解説は一つの道しるべになる。このような見方、考え方もあるという意味で参考にして欲しい。
 (深)

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