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東西南北

ニッケイ新聞 2009年10月15日付け

 コペンハーゲンには二酸化炭素排出を現行の40%削減という手土産をと提唱した環境省が官房長官の反対にあった13日、サンパウロ州議会では2020年までに温室効果ガスを形成する大気汚染物質排出の20%削減を掲げた条例を承認。経済活動への懸念の声もあるが、川や湖周辺200万ヘクタールでの植生回復も10年で達成できたなら、森林地帯植林も可能と当局。削減量計算基準は2005年。鉄鋼業やセメント工場での二酸化炭素排出削減への具体策は報じられていないが、操業許可取消しもありでは企業側も戦々恐々のはず。
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 コンタクトレンズの洗浄に生理食塩水を使っている人に対する警告が出ている。レンズ専用の洗浄液でトラブルが多発したことから、一部の眼科医も使用を勧めていた生理食塩水だが、最近の研究では、殺菌作用はないため、バクテリアが残り易く、目の炎症や角膜に傷が付いたというトラブルが報告されているという。誤った洗浄は失明の危険も伴うというから、くれぐれもご注意を。
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 篭城100時間以上となったサントアンドレの人質事件から1年。13日から17日まで続いた事件で、負傷したナヤラさんは、今も事件のことについては口を閉ざしたまま。一方、加害者のアウヴェス容疑者は反省の色も深く、牢では模範囚だという。エロアーさんの心臓を移植された女性は、健康も守られ、エロアーさんの母親の慰め役との記事もあったが、失踪した父親はどうなったのだろう?
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 9月の雇用創出は今年最高などのニュースで好印象のブラジル経済。14日のサンパウロ証券市場ではドル安も1ドル=1・708まで進んだと14時半のサイト情報。

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