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リオ=日本語月間セミナー開催=笑いに包まれ、和やかに

ニッケイ新聞 2009年11月10日付け

 リオデジャネイロ日本語教師会(冨永由美子会長)と在リオ総領事館広報文化センターが共催する、第4回日本語月間セミナーが10月15、16の両日、広報文化センターで開かれた。
 荒川吉彦在リオ日本国総領事、鹿田明義リオ日伯文化体育連盟理事長、大越邦生リオ日本人学校校長も出席した。
 初日には、パネルディスカッション、石井清史広報文化センター所長による講演、新方向の日本語教育を探る研究発表、折り紙のワークショップなどが行われた。
 二日目は書道のワークショップ、北原聡美リオ州立大教授による講演もあり、2日間で延べ150人が聴講した。
 特に好評だったのは、パネルディスカッション。若い世代のブラジル人と日本人それぞれ3人のパネリストが、日伯両国の表現の違いで驚いたことを討議し合うもの。
 日本人はポ語、ブラジル人は日語で発言するのが特徴で、今年は特に語学力もあり、かつユーモアの感覚に優れた発言が多く、それにつられ会場からも活発な意見が飛び出した。
 なかでも愛情表現に関して、荒川総領事が「私は毎日家内に『愛してる』と言います」と、いかにも外交官らしい国際感覚を披露すれば、鹿田理事長は、「いちいち口に出さなくても女房は分かってくれている」と日本古来の以心伝心的愛情観を強調、その差がはっきり表れた。
 パネルディスカッションは毎年行われてきたが、こんなに盛り上がったのはセミナー4回目にして初めてで、会場は何度も爆笑の渦に包まれていた。(リオ日本語教師会通信)

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