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東西南北

ニッケイ新聞 2009年11月12日付け

 10日夜の大規模停電は、バスにも乗れず帰宅できない人や路上で夜を明かした人、救急隊やレスキュー隊の出動など、各地で大混乱を招いた。ソロカバの公立病院集中治療室にいた新生児6人中5人の緊急移送や、医療機器が使えず救急車で病院に運ばれたサンパウロ市男性などは命にかかわる例。エレベーター内でパニックを起こし、レスキュー隊が来た時には泣き崩れた女性の話なども、国内消費の2割を供給するイタイプー発電所の存在の大きさとインフラの脆弱さを実感させる。通電再開までの時間もまちまちで、水供給に問題が生じたサンパウロ市やリオなど、通電再開後の11日も影響が残った所も。動鉱省は11日、パラナ州とサンパウロ州西部を結ぶ送電線3本が悪天候の影響を受けたためとの報告を発表した。
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 退学処分取消しで一件落着に見えたバンデイランテス大学女子学生の件は、校舎変更や同学生の安全保障問題などでやり取りが続き、スプリシー上議による教育講演会も開くという。一方、学生の反応を見るため、サンパウロ市の複数の大学に薄い服地のミニドレスで現れた女性俳優は、好奇や批判の目を集め、「学校に来る格好だと思う?」と言い交わす学生も。低所得層の学生獲得に授業料も抑えた一方、教育の質は二の次で授業料さえ払えば卒業できるというバンデイランテス大学。女子学生には複数の大学から誘いなど、今回の事件はマイナスの宣伝効果絶大?
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 ブラジルでは11%の人が糖尿病と最新の調査。1988年の7・6%以上で、隠れ患者を入れれば更に増える可能性もあるという。67%は適正体重か太り気味程度の人。30%の患者が3つ以上の危険因子を持つが、共通度の高い因子は高コレステロールだという。

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