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東西南北

ニッケイ新聞 2009年11月18日付け

 南大河州カノアスの産院で、呼吸器疾患のため5~13日に集中治療室に移された新生児11人が、鎮静剤やモルフィネを投与されていたことが判り、13日に25歳の女性看護士が逮捕された。医師の処方のない不法投与で、警察では、看護士の精神鑑定なども求めている。新生児らの病変が、逮捕された看護士が勤務している時に起きていることから捜査の対象となったもの。警察では、同看護士が勤務し始めてからの死亡例についても捜査を行う予定。
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 このところ、国際外交などでとかく注目を浴びているルーラ大統領。米国の雑誌が世界中のリーダーの中から国際的な影響力を持つ人物を選んだデータでは、67人中33番目と先週発表されたが、イスラエルとパレスチナ、イランの首脳が連続訪問し、中東和平への仲介を求めるのも、国際評価の高まりの反映か。ちなみに、1位はオバマ大統領、2位は中国の胡錦濤国家主席、3位はロシアのプーチン首相。ローマ法王は、マイクロソフトのウィリアム(通称ビル)・ゲイツ氏に次ぐ11位、ドイツのメンケル首相は15位、米国のヒラリー国務長官が17位なども目を引くが、人口1億につき1人の割で選ばれた人物の中には、オサマ・ビンラディンの37位やメキシコの麻薬組織首領ジョアキン・グスマンの41位なども含まれている。
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 17日はブラジル音楽界が生んだ20世紀の巨匠エイトール・ヴィラ・ロボス没後50周年記念日。バッハを敬愛し、ブラジル風バッハシリーズの様に、クラシックの技法にブラジル独特の作風を取り込んだ作品で有名。南米のみならず、世界に知られる作曲家で、多作家としても知られ、作品数は20世紀最大だという。

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