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トメアスーにJICA理事長賞=組合公認60周年の年に=高島理事が来伯し授与=「環境活動高く評価」

ニッケイ新聞 2009年11月19日付け

 【トメアスー発】記念すべき公認60周年を迎えたトメアスー総合農業協同組合(CAMTA、坂口渡フランシスコ理事長)に、JICA(国際協力機構)本部から高島泉中南米担当理事が14日に訪れて、JICA理事長賞を授与した。これまでのJICA事業に対して貢献が顕著と認められる団体を選出して贈られる賞で、坂口理事長は組合員を代表して受け取り、「みなさんのおかげ」と感謝した。
 高島JICA理事は江口雅之JICAブラジリア事務所次長、宮本善弘所員を伴って前日からパラー州都ベレンに入った。アマゾニア日伯援護協会厚生ホームの先没者慰霊碑に参拝献花、記念植樹の後、福祉部診療所、厚生ホームを視察し、生きがい教室の約20人と懇談した。
 翌14日に一行3人は、トメアスーに向かい、海谷英雄文協会長に出迎えられ、まず移民史料館、日本語学校を視察。続いて同農協(CAMTA)の小長野道則、斉木仁両理事の案内で高松寿彦農場(アグロフォレストリー農場)を視察した。正午過ぎから文協小会議室で、組合員ら約50人が出席のもと、JICA理事長賞の贈呈式が行われた。
 高島理事は、「近年、アマゾン川流域の持続的農業発展のため、農業と林業を組み合わせた新たな手法としてアグロフォレストリーが世界から注目を浴びています。これは日系農家の方々が他に先駆けて、農業の多角経営とアマゾンの伝統的な自然農法から生み出されたもので、自然環境保全の観点からも高く評価されるものです。貴組合が行ってこられたこれまでのご努力に改めて敬意を表します」などと授賞理由をのべた。
 さらに、「幾多の困難を乗り越えて現在を築かれた皆さんの努力を知ることができて大変感激しております。JICAが毎年贈呈している理事長賞の海外部門でCAMTAが選ばれたことを心からお祝い申し上げます」とあいさつし、トメアスー移住地のこれまでの努力を称賛しながら坂口理事長に手渡した。
 同理事長は、「受賞したことを大変嬉しく思います。JICAがトメアスーやCAMTAに多大な援助を与えてくださったお陰で、現在を築きあげることができました。日系人全員、過去において組合を支えてくださった理事・監事、そして組合員全員を代表してお礼申し上げます。これからも、組合員と共に邁進してまいります」などと受賞の喜びを伝えた。
 一行は組合員との昼食を交えた懇談会ののち、先没者慰霊碑を参拝献花して、その日程を終了し機上の人となった。
 この賞は、JICAの国際協力事業に長年にわたって貢献・協力し、途上国の人材育成や社会発展に尽力した個人・団体の功績を讃えて表彰するもの。記念すべき組合公認60周年に、また一つ花を添えたようだ。(下小薗昭仁パラー州通信員)

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