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クリチーバ総領事館=草の根資金で乳癌検査機材=マリンガ市立病院に供与

ニッケイ新聞 2008年11月8日付け

 在クリチーバ総領事館(佐藤宗一総領事)がマリンガ市立病院の「乳癌巡回検査用機材整備計画」に対して行なった草の根・人間の安全保障無償資金協力(十五万五千レアル相当)で購入した医療機材の供与式が、十月十七日に同病院で行われた。
 今回供与された機材は携帯型超音波内臓検査装置及び据置型超音波内臓検査装置など。乳癌をはじめとする女性特有の病気の早期発見に効果を発揮し、同地域の女性の健康維持・増進に貢献することが期待されている。
 供与式には佐藤総領事、マリンガ市のシルヴィオ・バロス市長夫妻、テレジーニャ・ペレイラ女性局長、アントニオ・ナルジ保健局長、安永修道移民百年祭担当特別局長、西森ルイス州議、細川マリオマリンガ市議会副議長などが出席。冒頭、ペレイラ女性局長が総領事館の協力に謝意を表した。
 西森州議は祝辞の中で「同領事館はこれまでに四十を超える州内市町村に対し草の根無償資金協力を実施しており、州民の福祉向上に多大な貢献をしている」と言及した。
 佐藤総領事は「日本国民の税金を原資とする贈与資金により購入された本件医療機材が十分有効活用されることを希望している。また、この草の根資金協力を通じて日伯友好の絆が一層強まることを願っている」とあいさつした。
 最後にバロス市長からは「日本人ブラジル移住百周年という記念すべき年に購入することができた超音波内臓検査装置は、日本国民と日本政府からの素晴らしい贈り物で、当市の女性向け医療行政において有効活用されることは間違いなく、マリンガ市民全体の感謝の気持を日本国民にぜひ伝えていただきたい」との言葉があった。
 来賓あいさつ後、婦人科入口に設置された贈与記念プレートの除幕が行われ、続いて、来賓一同は婦人科診療室に設置された超音波内臓検査機を視察し、同装置の操作等について説明を受けた。

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