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「来年は兵庫と40周年」=充実の交流続けた両州県=パラナ経済使節団報告

ニッケイ新聞 2009年11月19日付け

 9月21日に出発した第37回パラナ友好経済使節団23人全員が10月中頃に無事戻り、上野アントニオ義雄団長が報告書を書き上げ来社した。
 加藤テルオ州議夫妻、パラナ州水道局のステニオ・ジャコブ局長、ロンドリーナ市のバルボーザ・ネット市長、パラナ日伯文化連合会の丹フランシスコ多喜男会長らそうそうたるメンバーが今回も参加した。
 9月24日には東宮御所にて、皇太子殿下にご接見たまわった。上野団長は「一人一人に声をかけられ、親しく話をさせてもらい、団員一同深い感銘をうけました」と振り返る。「皇太子殿下はことのほかブラジルがお好きであられ、日系コロニアの躍進振りにお喜びになっておられる様子でした」とし、30分の予定が40分を過ぎたほどだったという。
 翌25日はJICAの蔵元文吉中南米部長らと懇談し、ジャコブ水道局長とネット市長は同州の水源地保護プロジェクトへの協力を求めた。
 京都、富士山見物のあと創価大学、29日には神戸に日伯協会の西村正理事長を訪ねた。30日には姫路市に石見利勝市長を、西宮市にも山田知(さとる)市長を表敬訪問した。
 10月1日には加古川市に樽本庄一市長を表敬訪問し、神戸商工会議所にも訪れた。夜は兵庫県庁公館において、井戸敏三知事を表敬し、2010年には兵庫県パラナ州姉妹州県提携40周年を迎えるので、7月頃にブラジル兵庫県人会創立50周年、パラナ州同40周年式典に出席したいとの意向を示したという。
 上野団長は、「大阪万博が開催された1970年、亡き金井元彦知事とパウロ・ピメンテル・パラナ知事代理として私が署名した。以来、緊密な関係が維持されてきた。あれから40年とは月日がたつのは本当に早い」と述懐した。
 この使節団は第1回から上野氏が団長を務めており、今回を最後にし、後進に譲りたいとの希望を語った。

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