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東西南北

ニッケイ新聞 2009年11月20日付け

 「黒人の意識高揚の日」にあたる20日を休日にするか否かは自治体毎に決めるため、サンパウロ市やリオ市の様に休日とする市と、平日扱いとする市がある。サンパウロ州のポウパテンポの場合、20日休業は、サンパウロ市、サンベルナルド・ド・カンポ、グアルーリョス、ジュンジアイー、カンピーナス、サントス、リベイロン・プレット各市のポストと、サンパウロ市内とソロカバ、アラサツーバの移動ポスト。電話0800・772・3633での応対は20日も7~20時で通常通り。21日は全ポストが通常通り応対する。全国で休日又は任意休日扱いとなるのは約680市。
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 サンパウロ市東部で18日、幼子を抱えて働く母親にはいたたまれなくなる様な事件発生。いつもなら車で、生後6カ月の娘を託児所に連れて行った後、6歳の娘の保育所へと行く母親が、この日に限り、保育所を先に。6カ月の娘を託児所に連れて行ってないことを忘れ、職場に直行した母親は、そのまま仕事を開始。母親が自分のミスに気づいたのは、それから約6時間後。子供を迎えに行くため職場を離れた母親は、5分後に、ぐったりした娘を抱え、泣き叫びながら戻ってきたという。閉め切った車の中で泣く子の声は、誰の耳にも届かなかった…。
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 19日発表の2008年度保健省調査によると、1990年~2006年の糖尿病による死者は47・2%も増加。20~39歳の場合、年平均で男性1・5%、女性1・6%減だったが、40歳以上の場合、男性2・3%、女性1・7%の増加。同期間中、心筋梗塞や脳内出血などの血液循環器系疾患死者は20・5%減少したが、南部や南東部で平均以上減少した一方、この種の病気が多い北東部での減少は見られなかったという。

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