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ニッケイ新聞 2009年12月9日付け

 盛大に行われた第41回東洋祭り。開会式も豪華な顔ぶれだったが、挨拶も長かった。池崎博文ACAL会長を先頭に7人で合計約30分。出番を待つ花柳流金龍会のみなさんは、浴衣姿で待ちぼうけ。曇り空だったため、熱中症こそ避けられたが、辛抱強く待ち続けた観客からは、「ちょっと、長いんじゃないの」との声もちらほら。
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 パラナ州ロンドリーナの中川トミ公園もナタール用に飾り付け―。40メートル以上のクリスマスツリーが設置され、先月30日の点灯式には6千人が集まり花火があげられた。5日付けパラナ新聞が報じた。公園には舞台が設けられ、これからクリスマス・イブまでの一カ月弱、様々な団体によるコーラスなどのショーが予定されている。昨年の100周年に建てられたばかりだが、すっかり街の顔になっているよう。
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 「日系人とトンネル」といえば藤森大統領のペルー大使館事件の救出時が印象深いが、今度は元デカセギがトンネル強盗に関与した可能性が疑われる事件が発生した。数カ月前からトンネルを掘って、ブラジル選手権の優勝決定戦にあわせて強奪する鮮やかな手口、しかも、逃走直前に壁のペンキまで塗り替えて指紋を消すという用意周到さ。もし2千万レアルの一部を手にしたら、勝手知ったる日本に国外逃亡して、あくせく工場労働せずに楽隠居生活?
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 県連は47都道府県の郷土料理を紹介したポ語本『郷土食』を先頃刊行し、地方文協に渡してもらうようブラジル日本文化福祉協会に100冊寄贈した。執筆した日本料理研究家の康本静子さんは、「早いもの順です。地方文協の代表者は文協まで取りに行ってください」と呼びかけている。

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