ホーム | 日系社会ニュース | 二天がチリで古武道大会=3カ国から60人参加=アンデス山脈で稽古も

二天がチリで古武道大会=3カ国から60人参加=アンデス山脈で稽古も

ニッケイ新聞 2009年12月10日付け

 二天古武道研究所(岸川ジョージ所長)は11月12~15日、「第3回南米古武道大会」をチリで開催した。ブラジル、チリ、アルゼンチンから約60人が参加した。同大会(13日)では剣術、居合術、杖術の試合があり、天真正伝香鳥神道流、十手、鎖鎌などのデモンストレーションが披露された。
 大会に先立ち一行は12日、アンデス山脈で稽古を行った。サンチアゴから標高2500メートルまでバスで登り、それから2時間、馬に乗り500メートル登った場所で稽古。酸素不足や風、太陽に耐えて精神を鍛えるほか、乗馬の経験もした。
 道場生によると、「アンデスは太陽が照っているが、まだまだ寒く、風が強かった。太陽のある寒稽古のようで、不思議だった」。自然の中で稽古をするのも剣の能力開発に一役買っているようだ。
 さらに14日には太平洋・バルパライソのビニャデルマルで水温10度の中、寒中水泳で精神を錬磨した。
 自然に囲まれての瞑想、稽古を行い岸川所長は「アンデスの神に会えて嬉しい」と感想を述べた。
 道場生によれば、この企画でブラジルの生徒達はリフレッシュでき、チリの生徒達は岸川所長との出会いにより、絆を深めたという。岸川所長は「次はメキシコ。アステカとマヤの神に会いたい」と抱負を語った。
 大会結果は次の通り(カッコ内は所属、敬称略)。
 【女子剣術】1位=富田アンナ(サンパウロ)、2位=カオス・カリナ(同)、3位=カオス・ラウラ(同)、【男子剣術ゼロ級と7級】1位=リオス・フェリッペ(チリ)、2位=アウタ・フレンテ(同)、3位=ガルラルド(同)、ヨング(同)、【男子剣術6級】1位=セバスチアン(チリ)、2位=ムニオス(同)、3位=アレックス(同)、フランシスコ(同)、【男子剣術5級以上<団体>】1位=ジャイメ(チリ)、ドネガ・ヒカルド(リベイロン・プレット)、ペドロゾ・ダニロ(カンピーナス)、二位=パトリシオ(チリ)、バシリオ(アルゼンチン)、ヂーノ建造(リオ)、【居合術ゼロ級と7級】1位=ジャイメ(チリ)、2位=カオス・カリナ(サンパウロ)、3位=アレックス(チリ)、パトリシオ(同)、【居合術6級以上】1位=ペドロゾ・ダニロ(カンピーナス)、2位=ヂーノ建造(リオ)、3位=バシリオ(アルゼンチン)、ドネガ・リカルド(リベイロン・プレット)、【杖術ゼロ級と7級<型>】1位=セバスチアン(チリ)、ライムンド(同)、2位=カロル(サンパウロ)、富田アンナ(同)、3位=アルベルト(チリ)、フランシスコ(同)、ウリセス(同)、アレックス(同)、【杖術6級以上<型>】1位=ペドロゾ・ダニロ(カンピーナス)、ヂーノ建造(リオ)、2位=ドネガ・リカルド(リベイロン・プレット)、リベイロ・グスタヴォ(サンパウロ)。

image_print