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東西南北

ニッケイ新聞 2009年12月17日付け

 大学生が在学中に行う研修(エスタージオ)も色々あるが、21日に米国に行くミナス連邦大学のフラーヴィオ・H・V・アウヴェスさんは、アメリカ航空宇宙局(NASA)関連施設で、各宇宙飛行士の健康データから、どの位の期間、宇宙での任務に従事すべきかを算定する作業に携わる。生物医学と管理工学の連携となる研修のきっかけは、今年前半のポルトガル留学中、生物医学的信号の分析についての提案書をオックスフォード大学教授に送った事。提案が気に入った教授に招かれ、3週間英国に滞在したフラーヴィオさんは、研究中にNASAでの研修制度の事を知り、同教授の推薦状と共に申込んだという。向上心とチャレンジ精神が大きなチャンスをもたらした。
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 ジェツリオ・ヴァルガス財団が07~08年に65の観光都市で行った調査によると、観光客の受け入れ態勢が最も整っている州都はサンパウロ市。州都以外では、フォス・ド・イグアス、オウロ・プレットが高評価を得た。交通網、マーケティング、文化、社会、経済面などの全13項目をあげ、案内標識の有無や観光客専用施設、宿泊能力などを細かくチェック。4項目でトップのサンパウロ市が総合1位を獲得した形だが、少なくとも1項目でトップ獲得の州都は、クリチバ、リオ、ベロ・オリゾンテ、フロリアノポリス、レシフェ、ナタル、サルヴァドール。貴方の行きたい所は?
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 医学大学の最終学年生を対象にサンパウロ州地方医師協議会が行った試験によると、受験生621人中、56%が一次試験で不合格。倫理面では85・96%と高得点だったが、実際に診察するための医学知識では48・45%と低迷。新卒医にかかるのが怖くなりそう…。

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