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静岡県警=ヒガキ容疑者を書類送検=ひき逃げ事件から10年

ニッケイ新聞 2009年12月25日付け

 1999年に浜松市で高校2年の落合真弓さん=当時(16)=がひき逃げされて死亡した事件で、静岡県警は22日、業務上過失致死と道交法違反(救護措置義務違反、事故不申告)の疑いで、ヒガキ・ミルトン・ノボル容疑者(34)を静岡地検に書類送致した。静岡新聞など日本の各メディアが報じている。
 ヒガキ容疑者は99年7月26日夜、浜松市の国道で落合さんを乗用車ではねて死亡させ、事件の4日後にブラジルに向け出国した。
 2007年1月にサンパウロ州検察当局が起訴し、同年2月から公判開始。初めての代理処罰(国外犯処罰)裁判として大きな注目を集めた。
 公判は今年9月、被害者遺族への賠償金支払いとサンパウロ市内の福祉施設での社会奉仕活動を義務付けた禁固4年の控訴審判決が確定している。
 静岡新聞によれば、県警はこの時期に書類送致した理由について「9月にブラジルで刑が確定したことや、遺族の意向を踏まえて国内で送致した」としている。

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