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今年こそ六甲おろしを!=~ブラジル猛虎会~

ニッケイ新聞 2010年1月1日付け

 「今年はやってくれるでしょう」―。
 寅さんへの思いを語り終わるや否や、半被を着込み、阪神タイガースへの熱い思いを隠さない尾西さん。そう、知る人ぞ知るブラジル猛虎会(83年結成、会員50人)の会長だ。
 85年、21年ぶりにセ・リーグを制し、日本シリーズで優勝したときは、80人のトラキチを集め、盛大に勝利の美酒に酔った。
 今世紀、03、05年とセ優勝を飾ったが、今年は4位に甘んじた。
 「最近の虎はおとなしいね」。そう顔をしかめながらも、寅年の今年に大いに期待を賭ける。
 というのも、米大リーグのマリナーズから、凱旋帰国する城島健司捕手が4年間推定20億円の鳴り物入りでタイガースに入団するからだ。
 さらに、ドラフト指名された二神一人選手(法政大)と藤原正典選手(立命館大)ら、8人の若虎の活躍が楽しみ、と顔をほころばす。
 「久しぶりに六甲おろしを歌いたいねえ~」。 ブラジルからの思い届けとばかりに、尾西さんは寅年の虎たちにエールを送った。

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