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東西南北

ニッケイ新聞 2010年1月8日付け

 サンパウロ市ブラス区で7日未明、大型衣料品店の火災が発生した。4時頃出火した今回の火災では、17台の消防車が急行し、約1時間で鎮火したが、店は全焼。現場では9時半になっても周辺道路の一部閉鎖が続き、朝の通勤などに多大な影響も及ぼした。周辺の店舗にはひび割れなどの被害は出ていない様だが、出火原因は調査中。消火に当った消防士の1人が崩れてきた壁で足を骨折し、手術を受けた。
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 南大河州で5日に起きたアグード市の橋崩壊事故での行方不明者捜索は7日も続き、アグード市副市長ら3人の遺体が回収された。同州では、同橋の架かる州道287号線以外にも、多くの幹線道路が冠水などの被害を受けたが、7日付フォーリャ紙には、年末年始の雨で被害を受けた道路の修復費は3億レアルとの報道。南伯、南東伯での被害総額は、施設などの修復費だけで10億レアルを超えるというから、商業や観光、農業などの被害を総合した数字はどれだけになる事か。
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 7日のサンパウロ州商業連盟発表によると、クレジットカード利用やボーナスを利用した分割購入などの増える12月に、サンパウロ州で負債を抱える家庭数が171万6千件に増え、消費者家庭の48%に達したという。所得向上も影響しているといい、11月の46%より増えたが、08年12月の50%からは減った。ローン滞納などの債務不履行は、11月の51万5千家庭から20%増え、70万8千家庭に増加。債務不履行の内、1カ月から2カ月の滞納は24%、3カ月以上の滞納は32%。1年以上滞納も30%というが、この中には、経済危機前の所得向上で組んだローンが払えなくなった人達もいる事だろう。

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