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東西南北

 サンパウロ市のバスでおなじみの集金担当(コブラドール)に関し、サンパウロ州地裁が2001年に、当時のマルタ市長が制定した「バスにはコブラドールをつけるのを必須とする」との条例が憲法違反であるとの判断を下していたことが明らかとなった。これにより、かねてからコブラドール廃止を願っていたドリア市長には有利な展開になりそうだ。コブラドールについては、ハダジ前市長も、「ビリェッテ・ウニコもあるのになぜ料金係が必要なんだ」と廃止を願っていた。だが、市民の間では「雇用を助ける」「バス内が安全」「現金で払いたいときに必要」と廃止反対の声も根強い。さて、どうなるか。
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 対アルゼンチン代表戦でチッチ監督初の黒星を喫したブラジル代表(セレソン)。ネイマールはおろか、マルセロやカゼミロもいないのでは攻守で物足りなさが出てしまうのは仕方がないところで敗戦もやむなしだが、ただ、それ以上に違和感があったのは実況中継。今回はきわめて珍しく、クウツウラ局からの放送となったが、不慣れなこともあってか、通常に比べ、あまりにもおとなしいものに。ブラジル人がいかにグローボ局名物のガルヴォン・ブエノ氏の実況中継に慣れ過ぎているのかがよくわかった。
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 9日午前10時頃、サンパウロ市地下鉄1号線で脱線事故が起きた。現場は南側の終点のジャバクアラ駅付近だ。これにより、同駅とコンセイソン駅、サンジューダス駅の3駅が閉鎖され、トゥクルヴィ~サウーデ駅間のみの運行となった。閉鎖された駅の利用者には代替バスがあてがわれたが、脱線事故が起きた原因は明らかにされていない。