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東西南北

ニッケイ新聞 2010年1月12日付け

 歳末商戦後の在庫一掃処分は、企業と消費者の双方にお得な商法。マガジーネ・ルイーザが行った8日の処分セールは、最大7割引きとあって、朝5時開店にもかかわらず、徹夜してでもと列をなして開店を待ち、待望の商品を手に嬉々として帰っていく消費者続出。大型セール開催で、開店間もなく、〃売り切れ〃〃売約済み〃の札が貼られた商品続出でのホクホク顔は、同社に対抗したポント・フリオでも。消費者の信頼度向上で、クレジット販売も増えたが、買いに行きたし、金はなしの人は、次の機会を待つしかない…。
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 10日に試運転を開始したサンパウロ州地下鉄2号線のサコマン駅では、改札口をガラス扉で仕切っている他、プラットホームからの転落や自殺防止のため、ホーム脇にガラスの防護壁を設置。電車が到着すると、車両の扉開閉と同時に、防護壁の扉も開閉するよう設定されている。今月下旬の正式開業まで、同駅~アウト・ド・イピランガ駅間は、10時半から15時までに限り、無料試乗可能。
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 車両燃料としてのエタノール(アルコール)価格がじわじわと上昇し、サンパウロ州でもガソリンの方が割安となった。ガソリン価格の7割までならエタノールの方が得だといわれる中、1リットル当りの価格が、ガソリン2・481レアルに対し、エタノール1・767レアルまで上がったため。これで、エタノールの方が得な州は、バイア、ゴイアス、マット・グロッソ、パラナ、ペルナンブコ、トッカンチンスの6州のみに。政府では、エタノール値上がり抑止のため、ガソリンへの混合率減少も検討したが、ガソリン価格高騰を招くと見送られた。車を使わなければ、燃料消費も大気汚染も減るのだが。

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