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佐賀県人会=県人移住百周年、8月に=母県から古川知事が来伯=会創立55周年も併催

ニッケイ新聞 2010年3月3日付け

 今年、県人移住百周年、県人会創立55周年を迎えるブラジル佐賀県文化協会(吉村幸之会長)は2月21日、同協会会館で2010年度定期総会、及び新年祝賀会を開催した。
 遠くはロンドリーナからも会員が集まり、約60人で盛大に催された。役員改選も行われ、引き続き吉村会長の続投が決定し、8月1日に開催予定の周年式典に向けて一致団結を確認した。
 羽原誠二副会長の司会のもと、吉村会長が開会を宣言し、先没者に対する一分間の黙祷が行われた。会長挨拶に続き、議長に井上清顧問が選出され、2009年度事業報告で、婦人部のヤキソバ大会(4月)や九州ブロックの運動会(5月)などを実施したことなどが発表された。
 09年度決算報告では、約7万5千レアルの収入に対し、支出は約11万9千レ。約4万4千レの赤字を計上した。
 補足説明によれば、会館の老朽化による修理費が約2万3千レかかり、さらに09年度の母県からの補助金、1万5300レは09年11月に入金されていたが諸々の遅れで計上されなかった。
 続いて10年度事業予定報告で、敬老会(5月)、母の日(同)、百周年と55周年式典(8月)、婦人部日帰りピクニック(6、11月)などが実施される予定の発表があった。
 10年度予算報告に移り、約22万3千レの収入に対し、同額の支出があると説明があった。出席者の中から「09年度の、県からの補助金が収入に入っていない」との指摘を受け、西山会計が「入れ忘れていた。今年の県庁補助金の項目に加え訂正する」と説明する一幕もあった。
 役員改選に移り、吉村会長からシャッパが提出され、対抗シャッパもないことから挙手で承認された。
 挨拶の中で吉村会長は「今年は県人移住者にとって大切な式典がある。みなさんの協力を受け、2年間がんばっていきたい」と述べた。
 顧問の井上清・元会長は「今年の式典は08年の百周年とは意味合いが違う。知人、親戚など県出身者がいれば声をかけて集め、立派な式典にしたい」と挨拶をした。
 現在の所、古川康佐賀県知事をはじめとする慶祝団の来伯が決まっており、記念の小冊子を作る予定だという。
 総会後は、新年祝賀会が行われ、佐賀県歌の合唱やビンゴが行われ、盛り上がりをみせた。 
 新役員は次の通り(敬称略)。会長=吉村幸之(ゆきとし)、第一副会長=西山実、第二副会長=羽原(はばら)誠二、第三副会長=志田若代、第一会計=西山実、第二会計=大久保ウンベルト、第一監査役=繁松健司、第二監査役=羽原ルーミア、第三監査役=弘川百合子、第一書記=羽原誠二、第二書記=徳武フェリーシオ、財務管理長=秀島正幸

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