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第33回県連ふるさと巡り=リオ、ミナス街道をゆく=《3》=南ミナス文協を訪問=思わぬ再会に歓喜の声

ニッケイ新聞 2010年3月26日付け

 2日目、夕方に向かった先は、ポウゾ・アレグレの南ミナス文化体育協会。ミナス7都市から現在60家族が集まった同文協は、1991年に創立、会館はセントロから約18キロ離れた所に位置する。
 押川栄敏副会長(73、宮崎)が寄付したという2・6ヘクタールの文協敷地内には、運動場やゲートボール場、プールも設けられている。
 先没者に対し1分間の黙祷が捧げられ、夕食会が幕を開けた。
 石川昭夫会長(63、千葉)があいさつの中で「13万人のポウゾ・アレグレに日系家族は約400家族います」と同地日系人口の数を説明すると、一行からは驚きの声が漏れた。
 婦人部が2日間かけて用意した料理を楽しみながら、カラオケ、健康体操の発表が行われ和やかなひと時が流れた。
 そんな中、30年ぶりの再会を果たしたのは、同文協会員で以前サンパウロに住んでいた岩井光禎さん(きよし、63、二世)とツアー参加者の田中アントニオさん(82、同)。
 二人はサンパウロ市のセアザでの取引相手だったそう。驚き顔の岩井さんに対し「僕は会えるかなあ、と期待してたんだ。嬉しいねぇ」と田中さんは満面の笑み。
 岩井さんとの長年の再会に喜ぶもう一人は、遠藤勝久さん(68、福島)だ。二人は、40年前、サンパウロ市イミリンにある生長の家相愛会の青年部で活動を共にしていた。
 遠藤さんは、夕食会の進行を行う岩井さんを横目に「雄弁大会で彼はとても優秀でね。僕も見習おうとしてたんだ」と懐かしみ、「何をしているかな、と思っていたけど、今日ひょっこり会えたよ」と嬉しそうに話していた。
 本橋幹久団長が「別れは再会の始まり。ありがとうございました」とあいさつ。参加者らは名残惜しげに別れを告げ、同地を後にした。
 前日夜遅くホテルに戻った一行だが、3日目も朝8時に出発。次に目指すのは、約300キロ離れたリオのコンセルバトーリアだ。
 長距離移動の道中、1号車では、なにやら恒例の出し物が始まったようだ。
 「皆さん用意はいいですかー」とマイクを手に握ったのは、ふるさと巡りに約25回参加する清水秀策さん(75、愛知)。
 笑い話やジョークを飛ばし、車内には笑い声が響く。商品を用意してのクイズ大会、くじ引き大会も続いた。
 清水さんの出し物はすでに名物。毎回1号車に乗り込み、場を盛り上げてきたそうだ。車内からは「1号車は得ね」と喜ぶ声が聞こえた。
 バスで移動すること約6時間。ようやく、次の目的地、音楽が溢れるセレセナータの町コンセルバトーリアに到着した。
 別名「小さな楽園」として知られるこの街も、一行が到着した金曜の夕方はまだひっそり。地元の人によれば、週末に観光客で溢れる同地は、店も週末にだけ開けるそうだ。夜は路上でセレナータ、ショーロが演奏されるという。
 到着し、ゆっくりとホテルで夕食をとった一行は、ホテル内の会場で開かれたセレナータ演奏会へ。セレナチスタの甘く囁くような歌声に、ゆったりと耳を傾けた。
(長村裕佳子記者、つづく)

写真=南ミナス文協の歓待を受けた夕食会/セレナータの演奏に聞き惚れたコンセルバトーリアでの夜

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