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大耳小耳

ニッケイ新聞 2010年4月17日付け

 「イランカラプテ」(アイヌ語で「あなたの心にそっと触れさせて下さい」という意味)と挨拶されたのには驚いた。初挑戦で日本語能力検定試験1級に合格した勇亮こと、非日系人のルーベンス・ミランダさん。インターネットで関西の友達らとやりとりするようになってからは、関西弁と標準語を使い分けることができるそう。さすがに外国語の方言までを操るのは、語学の天才としか言いようがない。
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 年に2回開かれる屋台祭りの第12回目が25日に行われる。毎回100食以上を作る県人会も大変だが、それ以上に「お客さんからいろいろアドバイスを聞けて、フェスティバル・ド・ジャポンの参考になるんだよね」と山田康夫・滋賀県人会長。毎回、工夫を重ねて〃本番〃に備えているようだ。客は日本祭りほどの行列に並ばなくても良いし、一石二鳥?
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 千坂平通JICAサンパウロ支所長の送別会で、日系団体の代表あいさつをした森口イナシオ援協会長。「(日系社会への)援助が少なくなっている中、非常に厳しいお勤めだったと思う」と労いの言葉をかけたが、まさにこの言葉に、日系社会が現在のJICA支援に対して持つ懸念が表れた。六世も誕生している現在、移住家族を対象とした助成金の減少は仕方がないにしろ、日系社会も厳しい現状を強いられているのは確かだ。

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