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大耳小耳

ニッケイ新聞 2010年5月25日付け

 南大河州都ポルト・アレグレの南日伯援護協会の「援協ニュース」5月号は、4月17~18日にサンパウロ市で開催された第27回全伯親善ゲートボール大会のダイアモンド組で、同地のサンレオポルド・チーム(大窪和弘、府内忠雄、石橋勉、下園しの子、田中千草、寺田てる子)が優勝したことを高々と報告。「南大河州初の快挙」とのポ語の見出しが踊る。さぞや遠方から参加した甲斐があったことだろう。
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 「ピデダーデ柿祭り」に行った知人にお土産の柿をもらった。富有柿ではなく、ポ語っぽい響きの「ぎおんぼ」。「祇園坊」と書くそう。形も人の頭のようなので、思わず京都の祇園で飲んで、赤くなったお坊さんが由来かと思いきや原産は広島。「芸備国郡誌」には、1661年以前に佐東郡の祇園社(現在の安神社=広島市安佐南区)に最初に植えられ、藩主福島公もその美味しさに驚いたとも記されている。「祇園の社僧がこの柿の木を沢山植えて広まったが、近世になって柿の名を言わず、祇園坊柿と言ったのは、その柿の形と社僧の円い頭がよく似ていたからかも知れないといっている」との記述もあるよう。
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 今月30日に文協である『ユタテ・ゴールデンショー・2010』。コロニア歌手・谷川セルジオさんのニュー演歌「私のエリーザ」初披露が目玉の一つ。家族と約束した歳月が過ぎても帰れないデカセギ男が家族を思う内容だとか。デカセギ開始から20年。歌にも取り入れられるようになったか、と実感。

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