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パラー州=日系農家と大学の連携を=総領事が各地代表まねき=沼沢アマゾニア連邦農牧大学長らと懇談

ニッケイ新聞 2010年6月15日付け

 【パラー州ベレン発】在ベレン総領事館(名井良三総領事)は、6月5日正午から総領事公邸にパラー州の日系農家代表とアマゾニア連邦農牧大学(UFRA)沼沢末雄学長及び伊藤教授を招き、UFRAと日系農業者との緊密な連携を構築し、同大学の支援のもと日系農家の発展に繋げたいと昼食会を開いた。

 アマゾン日本人移民発祥の地トメアスーから記念すべき80周年祭に、ブラジル唯一の日系人学長に就任した沼沢末雄学長率いる、UFRAと日系農家が何らかの形で提携し、日系社会は勿論、農業面をより以上に盛り上げようとの試みは、参加者の意欲をさそった。また、在ベレン総領事館のこの企画は、農業指導者を少なからず刺激し、成功だったと言えよう。
 生田勇治(日伯会長)、山田フェルナンド(パラー商工会議所会頭)、神園良生(同副会頭)、坂口渡(CAMTA理事長)、小長野道則(同理事)、乙幡(トメアスー文協会長)、上杉嘉幸(イガラッペアスー代表)、花輪、小林、本田(カスタニャール代表)、小野和親(カピトンポッソ代表)らが参加し、沼沢学長と伊藤教授によるUFRAの歴史の説明や将来に向けての同大学の展望に熱心に聞き入っていた。
 UFRAは、農学部、林業部、獣医学部、動物科学部、水産学部、農業情報部(学士)、コンピューティング(コース)を擁し、大学院は農学修士課程、エミリオ・ゴエルジとの提携で植物の修士課程、アマゾンの動物と衛生及び生産の修士課程、EMBRAPAとの提携で農業科学博士課程、獣医学博士課程がある。
 1951年に開校、来年は創立60周年を迎える。カピトン・ポッソ、パルアペブラス、パラゴミーナス、カパネーマ、トメアスー等にキャンパスを設置計画である。
 日系人子弟が身近なキャンパスで農業を学び、ひいては日系人農家をささえる日がそう遠くはないと期待していた。(下小薗昭仁通信員)

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