ホーム | 日系社会ニュース | サンパウロ市南部=邦人殺害=かつてない惨事=地元日系住人が回顧

サンパウロ市南部=邦人殺害=かつてない惨事=地元日系住人が回顧

2005年10月18日(火)

 サンパウロ市南部パレリェイロスで七月九日、大分県出身の野菜農家、川村富春さん(74)と内縁の妻セツコ・トミカ・コンドウさん(74)=漢字不明=が自宅で強盗に襲われ、殺害された事件があった。地元日本人会の関係者は「当日知ったときは驚いて、(河村さん宅まで)飛んでいった。このあたりで日本人を狙った強盗はこれまで記憶にない」と振り返る。
 警察は十四日までに、六年間にわたり働いていた元家政婦(38)ら三人を殺人容疑で逮捕した。早朝を狙った犯行だった。
 「川村さんは毎朝、近所のスーパー『アユミ』にコウベ・マンテイガやコエントロ、アルファッセなどを届けていた。家政婦はそれを知っていたのでは」(前出関係者)
 大分県人会の名簿によると、川村さんの出身は臼杵市。一九三七年九月来伯。
 パレリェイロスは戦前から日本人が入植し現在は十二、三家族を数えるのみで、日本人会館は十年ほど前に売却しているという。

image_print