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「77年ぶりにニシン食べた」=北海道祭り今年も盛況=婦人・青年がイベント支え

ニッケイ新聞 2010年6月18日付け

 ブラジル北海道協会(木下利雄会長)が主催する第15回北海道祭りが5月30日に、サンパウロ市内の同会館で行われ、例年より多い500人ほどが訪れ、評判通りの名物料理の数々に舌鼓をうった。

 「美味しかった。移住して以来、初めてニシンを食べた。やっぱり懐かしい故郷の味がする」としみじみ語るのは岩本傑さん(すぐる、83、北海道夕張)。
 1933年に家族と渡伯しているので、初めての同祭り来場で実に77年振りにニシンを食べた。「こっちに来たとき、まだ小学校1年だった。雪で育って、雪合戦ばかりしていた」と目を細める。
 北海道祭り3回目の遠藤照子さん(76、熊本)も北海ちらしを食べ、「具だくさんでとても美味しかった」という。
 会館入り口には、ジンギスカンのたれなどの珍しい郷土物産や、ヤクルトりんごなどが特価で販売され、次々に売れていた。
 当日は400匹のニシンやイカが用意されたが売り切れ。木下会長も「去年よりよく出ている」とほくほく顔。裏方を手伝う婦人部、青年部は30人以上。「みんなが手伝ってくれるから、なんとかできる」と感謝する。
 8月には、はまなす会(婦人部)のラーメン会、10月にはおやじ会の鰻丼牛丼祭り、11月にはヒグマ会(青年部)の餅つきと、同協会では日本食イベントが目白押しだ。

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