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ニッケイ新聞 2010年7月23日付け

 国民食ラーメンやカレー同様「お好み焼きは嫌い」という日本人を知らない。ブラジル人にもなかなか好評で、県連主催「日本祭り」でも和歌山県人会の行列は毎年恒例といえるほど。「1年間の運営費が出ました」とホクホク顔の県人会幹部。一方、広島県人会の「広島焼き」は、1600枚が売れたとか。メニューに置いてある店もあるが、そろそろ専門店が開店してもいい!?
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 日本語センターで実施中の汎米日本語教師研修。ベネズエラから参加した児玉リカルドさん(46、三世)は「このままでは日本語教師がいなくなる」と、強い危機感を持って参加を決めたそう。カラカス日本語教室の教壇に立つ児玉さんだが、実はベネズエラ日本人会の副会長。「教育の技術やノウハウを持ち帰り、教師の育成にも役立てたい」と、同地日語教育の活性化を掲げた。
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 以前文協であった文化イベントで、席取りのため椅子に置いたバッグが盗まれた話を紹介したが、3日で17万人が訪れたフェスティバル・ド・ジャポンでも盗難の被害があったという。ミス日系コンクールに出場する家族の応援で地方から出てきた婦人が、応援に夢中になっている隙に、置いていたバッグからセルラーやカードなどが抜き取られたそうだ。警備員も目立たず、来場者でごった返す会場。狙いやすいと思われれば、次回も不埒な輩が入場するだろう。せっかくの祭りで嫌な思い出を作らないため、一人ひとりの注意とともに、主催側の対策も望みたい。

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