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広島県人会創立55周年=聖市=約200人が節目祝う=國方俊男公使「方言懐かしい」=マリリア支部からも駆けつけ

ニッケイ新聞 2010年7月28日付け

 ブラジル広島県人会(大西博巳会長、330家族)の創立55周年記念式典が25日午前、聖市の広島文化センターで開かれ、会員や日系団体関係者ら約200人が祝った。前身「芸備協会」発足は1955年。以来、県人を中心に地道な活動を続けてきた。03年に竣工した同センターは広く門戸を開いた文化・スポーツ施設として地元に根付いている。

 日伯両国歌斉唱、先没者への黙祷に続き、大西会長は、「今日を迎えることができたのは広島の皆さまの温かい思いやりと、先輩方のたゆまぬ努力の賜物。次世代が母県広島とブラジルを繋いでくれるものと期待を寄せたい」とあいさつ。
 続いて、県人の國方俊男公使(呉市出身)は、「(前任地の)ハワイ、米国ロス、そしてブラジルでも広島県人は地元に貢献していることを知り感無量。広島弁が懐かしい。これからも日伯友好のために活躍してほしい」とエールを送った。
 文協、援協、県連の日系3団体を代表して県連の山田康夫副会長(滋賀)、父方の祖父が広島出身の西本エリオ元聖州議も祝辞を述べた。
 広島日伯協会の白井孝司会長、ブラジル空軍の斉藤準一総司令官からの祝電も読み上げられ、デイケアサービス「もみじの会」のボランティアに記念品が手渡され、会場からは拍手が送られた。
 55年の歴史や最近の活動をまとめたDVDが流された後、マリリア支部の伊原マリオ支部長の乾杯の音頭で祝賀会が始まった。
 ブラジル広島神楽保存会の舞台もあり、出席者らは会食を楽しみながら、節目の年を祝った。
 1934年に移住した太尾田正雄さん(89)は、「古里は頭から離れない。ここに来ると(故郷に)戻ったみたい。広島の魂を忘れないよう、いつもこれです」と会の活動のさいには、必ず被るという広島東洋カープの赤い帽子を指して笑った。
 85年に県費留学生として広島で学んだ森永カルロスさんは現在、理事として運営に携わる。
 「婦人部、青年部と共々力をあわせ、5年後の60周年に向け頑張っていきたい」と話していた。
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 広島県人会は戦後の原爆孤児救済活動が基盤となり、母県の呼びかけで1955年に「芸備協会」として発足。59年に「ブラジル広島県人会」と改称、71年には全県人会で初となる県人会館を建設した。03年には母県の支援を受け、「ブラジル広島文化センター」を竣工。08年のブラジル日本移民100周年には、広島からの慶祝団を迎え、約500人で祝った。

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