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■訃報■高岡健太郎氏

ニッケイ新聞 2010年7月30日付け

 麻酔の権威として知られる高岡健太郎氏が28日、サンパウロ市のアインシュタイン病院で死去した。90歳。肺疾患のため、2週間ほど前から同病院に入院していた。
 戦前の日本病院(現サンタクルース病院)の前身、「同仁会」専務理事を務め日本移民の医療衛生に尽力した高岡専太郎医師の長男。アルファービレ創設者の高岡庸次郎氏の兄。1919年サンパウロ市に生まれ、サンパウロ総合大学医学部を卒業、麻酔医の第一人者として活動した。その後、51年に世界最先端の全身麻酔機を共同開発、心肺装置の開発などに携わり、57年に医療機器メーカー「K.TAKAOKA」を創業、現在は同社会長を務めていた。2005年にはルーラ大統領から年間最高発明賞を受賞した。
 葬儀は29日午後、モルンビー墓地で行なわれ、同日埋葬された。初七日ミサ等の日程は未定。

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