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挨拶する村田新会頭
挨拶する村田新会頭

商議所総会=村田新会頭が所信表明=「不安定な今こそ結集を」

 ブラジル日本商工会議所が13日昼、第65回定期総会と3月定例懇親昼食会を行ない、会頭が藤井晋介氏(三井物産)から村田俊典氏(三菱東京UFJ銀行)に交代した。駐在18年、同会議所の理事としても7年になる村田新会頭は、「開かれた会議所を実現したい。会員により効果を与えるような環境を整えたい」と所信表明した。
 具体案として「委員会、部会活動の活発化」「昼食会、サイト、メール以外の伝達ツールの検討」「伯企業からの意見集約」を挙げ、「より会員利益を感じさせる取り組みや、サンパウロだけでなく全国ベースで役に立つ組織になる必要がある。ブラジルの政治経済の先行きが不透明になっている今こそ、会員企業の英知を結集して活動したい」と決意を述べた。
 14年の会計実績は収入303万7848・79レ、支出257万7520・82レだった。15年度予算としては、収支共に約366万レを計上した。
 昼食会では、来伯35回目という藤村修・前内閣官房長官が特別スピーチに立った。同氏は「あしなが育英会」の副会長として、アフリカの貧困層を各国の一流大学へ留学させる支援活動を行なっている。「ポ語圏のアンゴラやモザンビークから、ブラジルの大学で勉強したい学生受け入れにも協力を」と呼びかけた。
 また、5社が登壇し社長交代のあいさつも行なった。東京海上保険は酒井浩一郎氏から石丸正剛氏、三井化学は岡部雅行氏から田中慶太郎氏、ミツトヨは水谷隆氏から井上正志氏、パナソニックは村上廣高氏から松下理一氏、南米安田保険は奥村幹夫氏から安田篤氏に交代した。在聖総領事館・経済班の坪井俊宣領事も帰国あいさつに立った。

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