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福井県人会=伯国・県人会の担い手育てて=聖市=30周年迎えた研修員制度=斉藤議長ら迎え盛大に祝う

ニッケイ新聞 2010年8月13日付け

 ブラジル福井県文化協会(志田茂夫会長)は8日、聖市の静岡県人会館で「海外技術研修員留学生制度発足30周年記念式典」を開催し、会員ら約150人が集まった。福井県とブラジルを結ぶ絆となり、伯国、県人会を支える人材を育ててきた同研修制度。30年間で学んだOBは192人に上る。式典のため来伯した斉藤新緑県議会議長は、「ブラジル社会の次の担い手として活躍して欲しい」と激励の言葉を送った。

 節目の式典にあわせ、母県からは斉藤議長のほか、山岸猛夫県議、鈴木宏治県議、県観光営業部国際・マーケット戦略課の岡村恵一郎課長、福井県日伯友好協会の大西義幸常任幹事、羽生邦男常任幹事などが慶祝団として来伯。式典には松代俊則在聖総領事館領事、羽藤ジョージ聖市議、山田康夫県連副会長らが来賓として訪れた。
 志田会長は、福井県移住者と母県との関係を振り返り、「福井県の方々から何時も温かい支援をいただき、母県のことは一時も忘れたことがない。我々は兄弟愛の絆で結ばれている」と強調。「世代が移り変わる県人会の今後の発展に向け、後継者の育成に力を注ぐ」と誓った。
 斉藤議長は「幾多の困難に直面し日系社会を築き上げた皆様に、これからも日本人の血を引く者として誇り高く頑張ってもらいたい。若い世代にはブラジル社会の次の担い手として活躍して欲しい」と激励し、「福井県と福井県移住者との交流の末広がりを期待する」と思いを述べた。
 大西常任幹事は、「今後さらに10年20年と同制度を続け、研修生には福井県で学び県人会の発展への活力となってほしい」と力を込めた。
 西川一誠知事からは、「ブラジルと福井の架け橋になってほしい」と研修生を激励し、「これからも母県として皆様の発展に努めていきたい」としたメッセージが寄せられ、会場で代読された。アルゼンチン福井県人会の元研修生からも祝辞が寄せられた。
 斉藤議長、山岸議員、鈴木議員らに志田会長から感謝状が、羽藤市議から記念プレートがそれぞれ贈呈された。
 研修留学生OBによりケーキカットが行われ、山岸議員の発声で乾杯。祝賀昼食会では、京藤間勘悦子さんによる祝いの舞、サンバショーが行われ会場は賑わいを見せた。

福井県=成果残した研修留学制度=日本を学び、伯国に貢献

 午後には、県庁職員らと式典に集まった研修留学生OB約30人による懇親会が開かれ、帰国後の様子が報告された。1980年から始まった同制度で学んだ留学生は15人、研修生はこれまで177人を数える。現在は、年に2人の研修生が派遣されている。
 福井県での研修先は個人の希望に合わせて提供され、テレビ局、農業技術センター、製薬会社、食品会社など分野は多岐にわたる。89年に発足した日伯友好協会も旅行などを企画し、文化的な面で研修生の生活をサポートしている。
 帰伯後は、習得した日本語を活かし日本企業に勤める人、身につけた専門知識をもとに開業している人も多い。OBからは「日本人の考え方を理解できるようになり仕事に役立っている」「当時最先端だった日本の技術を広めた」といった声があがった。
 1982年に第2期生として研修に参加し、同式典の実行委員長を務めた石津黎子さん(二世)は、「研修生らは帰国後伯国社会の各分野で立派に活躍している」と、同制度が果たした役割の大きさを語った。
 同県人会では現在、30周年を記念してOB生の体験談を集めた記念誌を作成中だ。

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