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日航=サンパウロ路線の存続署名=国交省に1万2千人分渡す

ニッケイ新聞 2010年8月17日付け

 【共同】会社更生手続き中の日航が9月末に廃止を予定している最長路線の成田―ブラジル・サンパウロ線の存続を求め、来日した日系ブラジル人の団体が13日、約1万2千人分の署名を国土交通省の三日月大造副大臣に手渡した。
 来日したのはブラジル日本文化福祉協会の上原幸啓名誉会長。同協会とブラジル日本都道府県人会連合会が中心となり、ブラジルと隣国パラグアイの日系人を中心に約9千人分、日本国内で約3千人分の署名を集めた。
 同協会などによると、日航のサンパウロ線は1978年に就航。日本とブラジルを結ぶ唯一の直行便で、署名に添えた書類では「(路線)廃止は両国の生命線を断ち切られるほどの危機感を抱いている」としている。日航の撤退に日系人社会の失望感は強いという。
 日航の路線廃止に代わり、全日空は9月からブラジルのTAM航空とともに、全日空の成田―ロンドン線とTAMのロンドン―サンパウロ線で共同運航を始める予定。

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