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移民史料館アーカイブ・プロジェクト=収蔵庫完成、内覧会開く=資金不足に学芸員不在…

ニッケイ新聞 2010年8月26日付け

 創立30周年を記念してブラジル日本移民史料館が08年から取り組む「アーカイブ・プロジェクト」の進捗状況を伝える内覧会が19日午後、スポンサー企業とメディアを対象に行われた。
 同プロジェクトは5カ年計画。皇室からの御下賜金、日伯修好百周年基金(25万1千レ)、日系5企業(ブラジル三井、三井商船、東芝、トヨタ、ヤクルト)から各5万レの寄付を受けて始まった。
 サンタンデール銀行、ウジミナス、文化庁が業者を通じて専門家を派遣、デジタル化を支援し、すでに着物、故半田知雄氏の作品を中心とした絵画、16ミリフィルム、レコードなどの作業が終了している。
 このたび物品の一部(1027点)を収める収蔵庫が完成したことを受け、関係者らに披露する運びとなった。
 栗原猛運営委員長は、「2013年までの予定だったが、(さらに改善する)欲が出てきてどうやら終わりそうにない」と話す。資金不足もさることながら、日本語の読める学芸員の不在も「プロジェクトが進まない理由の一つ」と頭を痛める日々だ。
 新聞のマイクロフィルム化は85年までは終了しているが、以降25年分が手付かず状態。膨大な書類や写真などの整理もこれからの課題となっている。
 この日、在聖総領事館の大部一秋総領事も栄子夫人と訪問、約1時間じっくりと視察。ランプや鍋、アイロンを手に取りながら、「当時の生活が目に浮かぶようですね」と感想を話し、栗原委員長による史料館の現状説明に、「何らかの形で協力していきたい」との姿勢を見せていた。
 史料館では、資金・人的支援を呼びかけている。問合せは(11・3209・5465)。

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