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東西南北

ニッケイ新聞 2010年9月4日付け

 ブラジル内では原油価格をいくらに設定するべきかの議論が行われていた2日、メキシコ湾で米国のMariner Energy社のプラットホーム爆発事故が発生した。海底油田は各国企業が触手を伸ばす宝庫だが、メキシコ湾では4カ月かけて原油漏出を止めたばかり。ブラジル沿岸にも石油採掘用のプラットホームがいくつもあり、岩塩層下の石油採掘問題も含め、同種の事故への関心が高い。安全と採算性確保のための技術開発など、原油価格以上に議論の必要な事が山積している?
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 チリで起きた鉱山での落盤事故で、地底に居る鉱夫33人の救出作業や肉体、精神両面でのケア支援のため、医師2人、心理カウンセラー1人、技師1人からなる米国航空宇宙局(NASA)の専門家チームが1日に現地入り。「ワイン送れ」との声には、体重も減った鉱夫には酒よりも高蛋白、高カロリーの食物を送るべきとし、「タバコが欲しい」の声には、閉鎖空間での喫煙は望ましくないから、愛煙者に禁断症状が出ない様ニコチンパックを送れと指示するなど実際的だ。鉱内の様子を伝える画像放映や電話通信で外部が安堵する一方、鉱山の入り口で奥さんと愛人鉢合わせなどの予期せぬ出来事も。まっ、それを言ったら落盤そのものが予想だにしなかった出来事だが…。
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 7日(火)は独立記念日の休日のため、月曜日も休みとなる公共機関がある。連休利用の旅行者でバスターミナルなどは3日朝から混雑しているが、サンパウロ州の場合、銀行や郵便局、地下鉄、ポウパテンポは6日も通常通り営業。近郊電車(CPTM)は保守工事のため一部で時間変更あり。救急病院は連休中も応対するが、区役所や保健所は火曜日まで休みとなる。

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