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ニッケイ新聞 2010年9月9日付け

 25日に開かれる「あめりか丸」の集い。同船が海を渡った1959年は、児島明子さんが日本人初のミス・ユニバースに選ばれた年だ。「停泊したレシーフェでブラジル人とその話題になってね。言葉も分からないのにオリンダ観光に連れていってくれたんですよ」と、集いの世話人でレジストロ在住の金子国栄さんは懐かしそうに話した。渡伯50年がきっかけになって毎年開催されることになったこの集い。そういえば移民百周年の2008年に、その年着伯50年を迎えた全ての移民船の同船会が開かれたが、その後も続いているところはあるだろうか。
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 例年5000人ほどが訪れるという日教寺の慈善バザー。「アパートが増えてきたこともあり、近所の住民が家族連れで来てくれます」と同寺の吉川卓志さんは話す。一方、「バザーだけでなく仏教文化にも触れてほしい」との考えから、昨年に引き続き、今年も会場で仏教相談を受け付ける。同寺僧侶が1時間交代で本堂に詰め、関心のある来場者と話す場を設けるそうだ。
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 東京外大ポルトガル語学科の教授でブラジル近代史が専門の鈴木茂氏による講演会「日伯関係におけるブラジル近代史」が10日午後7時半から、国際交流基金文化センター(Av. Paulista, 37, 1o. andar)で開かれる。ブラジル日本研究者協会(SBPN)主催。同氏は、『ブラジル史』『ブラジルの歴史―ブラジル高校歴史教科書』の訳書も手がけている。詳しくは同基金(11・3141・0110)まで。

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