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ニッケイ新聞 2010年9月11日付け

 世界の半導体市場の消費のトップはなんといっても中国の30%で、それを含めたアジア全体(日本は別)では52%、日本の17%を含めれば、なんと世界の約7割がこの地域だけで消費されている。残りは米国17%、欧州13%でブラジルは1%前後・・・。半導体工場を設置するにはまず国内の電気電子産業が爆発的に増え、市場拡大が前提となるよう。中東アブダビでは同首長国連合系資本が米国の大手製造企業を買収し、本国で半導体設計だけをするタイプの会社を成功させている。当国でも工場誘致より、同様に工場を買収して設計技術でブラジルブランドを売り出すあり方も検討されているとか。
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 NHKで報じられたが、群馬県太田市のブラジル銀行支店で、レアルの外貨預金の相談に訪れる日本人が増えているそうだ。超低金利の日本と違って高いブラジルの預金金利に加え、現在の円高が円安になったときの差益も見込んでいるとか。在日ブラジル人にとっても円高の今は母国送金しやすい環境と、日本側から見るといいことづくめ。ブラジル側からすれば、訪日旅行も一苦労ということになるのだが。それはさておき、20年前には想像もされなかっただろうレアルへの〃信頼〃ぶり。

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