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大耳小耳

 「ブラジル岐阜県人会便り」331号が3月に発行された。久しぶりに山田彦次顧問(前会長)のコラムが掲載されていた。会長時代にはよくコロニア論をぶっていたが、今回は実に軽妙な文章。「団体の長の仁徳や人望とは何か」に関する一文で、「万年会長」と言われた山田さんの心情が吐露された内容。耳子はおもわず引き込まれるように読まされた。最近、飲み屋で相手がさんざん「誰々は弁はたつが仁徳がない」、「あいつは頭はいいが人望がない」とこきおろすのを聞き、山田さんは「何を根拠に?」と問いかけようとして、思い留まる。「聞かない方がよいかな」と自問し、ただ「なるほど、なるほど」と相槌をうった。結局、一人で盛りあがった相手は、勝手にその場で寝てしまったとか。挙句、お勘定は山田さんの下へ。「こんな人から人徳とか仁徳とかいう話は聞きたくないよな~」というオチ。「いる、いる、そんな人」という感じでは。

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