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パラー州=トメアスー=鈴木農場に全伯農業賞=森林農法への貢献称え=受賞者を招き祝賀会も

ニッケイ新聞 2010年9月28日付け

 【パラー州ベレン発】在ベレン総領事館(名井良三総領事)は23日午後7時から、総領事公邸に全伯農業賞を受賞したトメアスー移住地の鈴木エルネスト農場主、ブラジル側授賞機関である農業教育公社(SENAR)のパルテル・カルドーゾ理事長、州中小企業支援機構(SEBRAE)クレイデ・ロドリゲス理事長、州農業連盟(FAEPA)カルロス・シャビエル会長、及び日系各団体代表ら25人を招き、鈴木農場の受賞を讃える祝賀会を開いた。

 農業賞は森林農法(アグロフォーレストリー・システム)に基づく多種の農産品生産が評価対象となり、年率10%の生産性向上が求められている。鈴木農場は森林農法の生産向上、多種の生産などが高く評価された。
 全国3農場の受賞のうち、鈴木農場は唯一の日系人農場となっている。他の2つの農場はパラナ州及びマット・グロッソ・ド・スール州の非日系農場が受賞した。
 祝賀会は総領事が祝意を表する挨拶の後、農業賞主催者側である農業教育公社のパルテル・カルドーゾ理事長が、パワーポイントで農業賞についての説明と鈴木農場の評価点を述べた。
 SEBRAEのクレイデ・ロドリゲス理事長とFAEPAのカルロス・シャビエル会長も祝辞を述べた。
 最後に、受賞者である鈴木エルネスト農場主が謝意を述べた。鈴木農場の通称ファゼンダ・トシ(敏)は、鈴木エルネスト氏の実弟・敏宣(としのり)の一字を取って、故人を追悼する意味で名付けたもの。敏宣氏は父・鈴木耕治(こうじ)氏の後を引き継いで農場の管理をしていたが、1993年9月に交通事故で死亡した。鈴木エルネスト氏は3代目の農場主となる。(下小薗昭仁パラー州通信員)

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