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リベルダーデ=レストラン佐藤に白昼強盗=2人を逮捕、被害なし

ニッケイ新聞 2010年10月2日付け

 9月30日午後4時過ぎ、リベルダーデ区ガルボン・ブエノ街にある日伯料理の老舗レストラン「佐藤」に若い3人組みの男が拳銃を持って押し入る事件があった。強盗は1人で同店に残っていた佐藤ミチエさん(62)を押さえ込み店内を物色、指輪と時計を持ち去ろうとしたが、駆けつけた警察にその場で取り押さえられた。店の売り上げはすでに店外に運ばれた後で、被害は表の立て看板が壊れる被害に留まり、ミチエさんに大きな怪我は無かった。
 事件は閉店後、ミチエさんが閉店準備をしている時に起きた。ドアのノックに扉を開けた途端、男2人が店内に侵入。犯人は銃を突きつけ、手で目を塞ぎ、そのままミチエさんを地面に押さえつけ、店内へと引きずり込んだ。その間ミチエさんは必死に「ソコーホ!ソコーホ!(助けて、助けて)」と叫んだ。
 その間もう1人が店内を物色、ミチエさんによれば「早くしろ!早くしろ!」と犯人同士が喚いたが、しかし店内にはほぼ現金は残っておらず、レジに置いてあったミチエさんの結婚指輪と腕時計を奪ったという。
 同店横の店舗から警察に通報が入り、警察車両3台、警官8人が入り口前に到着、店から出てきた犯人2人を取り押さえた。強盗侵入からものの10分の事だった。見張り役の男は逃走した。
 「昨日怪しい3人組を見た」と同店でミチエさんを手伝う夫の登さん。事件前日、3人組の男が同店を訪れ、ジュース1本を頼み、残りの2人は店内をジロジロ見ていたという。「気をつけないといけない、と昨日妻と話していました。怪我もなく今ほっとしています」と胸を撫で下ろした。
 同店は翌日から通常営業している。

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