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沖縄県人会=サ・アンドレー支部55周年=記念式典と資料展を開催

ニッケイ新聞 2010年11月9日付け

 沖縄県人会サントアンドレー支部(喜納ジョルジ支部長)が創立55周年を祝い、14日午後3時から同支部「うるま会館」(R.Bacuriti,75)で記念式典、17日から7カ月間、記念資料展「サントアンドレー沖縄文化の世界」を実施することが決まり、保久原正幸式典実行委員長、新城安昭、宮城あきら両副支部長、資料展実行委員長の高良アレシャンドレさんが会見した。
 同地の沖縄県人入植の歴史は、第二次大戦中の1940年代、敵性国人としてサントス沿岸地域から移り住んだ人たちによって始まる。戦後多くの県人が入植、沖縄芸能が盛んな支部としても知られ、現在の会員は約230家族。
 式典は支部55周年のほか、婦人会40周年、老荘会20周年の節目を祝い、高齢者・功労者表彰などを実施。式典後は、支部の歴史、各会員の家族などを収めた記念映像DVDを上映する。祝賀演芸会では敬老の気持ちを込め、主に孫の世代が舞踊や民謡、合唱、空手やダンスなどを披露する趣向だ。
 資料展は市立博物館(R.Senador Flaquer,470)で開催。県人移民の生活用具や写真、教科書や、戦前にふるさとから送られた手紙なども日ポ両語で展示する。支部としては初。市側の呼びかけで実現し、開会式には市長も出席する予定だ。
 元同市文化スポーツ局長の高良委員長は「サントアンドレーの沖縄県人の歴史を後世に伝えるとともに、ブラジル社会、沖縄県人が相互に影響を与えた多文化融合の世界を伝える展示にしたい」と抱負を語り、来場を呼びかけた。
 開会式は17日午後7時から。カクテルや沖縄芸能の披露もある。18日以降は通常の開館時間。来年6月末まで。

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