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「宝のように尊い人生」を祝福=在聖総領事館=公邸で百歳表彰伝達式=22人中8人が元気に出席=「お互い長生きしましょうね」

ニッケイ新聞 2010年11月27日付け

 「お互い頑張ってこれからも長生きしましょうね」。1世紀の時を生きた表彰者同士が、元気に旧交を温める姿に出席者から笑みがこぼれるー。日本政府の2010(平成22)年度100歳高齢者表彰状伝達式が25日午後、聖市モルンビー地区の在サンパウロ総領事公邸で開かれた。在聖総領事館管内で今年表彰を受けたのは22人。当日は表彰者8人と代理、その家族らが出席した。来賓として、木多喜八郎文協会長、森口イナシオ援協会長、園田昭憲県連副会長、五十嵐司老ク連会長らを来賓に迎え、菅直人内閣総理大臣に代わり、大部一秋在聖総領事から祝状と銀杯が贈られた。

 明治43(1910)年、44(1911)年生まれの22人が表彰された同伝達式。開会後、大部総領事が祝辞を述べ、在外公館の中でもっとも多くの表彰者が出たことに喜びを表した。
 「住み慣れた母国を離れ、強くたくましく生きてこられた人生は宝のように尊いもの。今後ともに家族の暖かい思いやりに包まれ、楽しく毎日が送られることを祈る」と称え、出席した表彰者、代理人ら一人ひとりに祝状と記念品を手渡し、長寿を祝した。
 その後は記念撮影、乾杯となり、森口会長が音頭を取り、「乾杯、万歳、サウーデ」と発声、懇談の場が設けられた。
 「光栄です。100まで生きると思ってなかった」と表彰をうけた松原登久さん(福島)は笑う。17歳で渡伯、バウルー、リンスと移り、現在は聖市イタケーラ在住。兄弟で唯一伯国に渡り、「寂しかった」と振り返るが、今は4人の子、14人の孫に20人のひ孫がいる。夫の松原勝利さんは、同地のカルモ公園桜植樹委員会で初代副委員長を務めた。現在は、毎年桜を見に行くことはできないが、同公園のそばの家で子らに囲まれてすごしている。
 「お互い長生きしましょうね」と旧交を温め、「これからも頑張る」と気力を見せるのが、ともに100歳を迎えた山中キク子さん(北海道)と同郷の天谷佳子さん。夫同士の付き合いが深かったという。山中さんは、「ブラジルに来てよかった。寒くないから」と矍鑠と話す。裁縫、編み物何でもこなすという。2人の元気な姿に周囲の家族らから笑みがこぼれた。
 三々五々帰路に着いた出席者らを、最後まで見送っていた総領事夫妻。栄子夫人は「元気に出席された方々に感動しました」と感嘆の声を漏らしていた。
 表彰を受けた人は次の通り=山本和作(静岡)、柴尾勝(熊本)、富永重義(鹿児島)、辻アサヲ(大分)、須山キクヱ(岡山)、高橋いもせ(山形)、林壽雄(熊本)、寺前スミ(鹿児島)、大野春子(愛知)、岡山笹雄(福岡)、天谷佳子、森キクヱ(福岡)、松原登久、松田い志ゑ(三重)、山中キク子、伊藤武二(北海道)、井口幸子(長野)、小林梅次(愛知)、中野タキノ(福岡)、藤マスミ(鹿児島)、堂脇トキヱ(和歌山)、福永雪暇(鹿児島)。(敬称略)

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