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二宮金次郎プロジェクト再開=文協ビル内に事務所開設=課題は指導者と資金面

ニッケイ新聞 2010年12月1日付け

 「金次郎の思想は世界に通じる」―。刻苦勉励し、江戸時代後期、農村復興に取り組んだ二宮尊徳(金次郎)の思想をブラジルに広めようとする「ブラジル二宮金次郎プロジェクト」が、文協ビル地下1階に新事務所を構え活動を再始動している。現在同プロジェクトの代表を務める高坂ミツコさん(56)は、11月5日、木多喜八郎文協会長らを迎えその新たな船出を祝った。
 神奈川県人会が進めていた同プロジェクトは、同会の横領問題とそれに伴う会館売却などの混乱で休止していた。しかし、高坂さんが「立ち消えになるのはもったいない」との県人会側の思いを継いで、今年7月に再開した。
 高坂さんは同プロジェクロの研修システムで、去年の10月から半年間、その後自身で期間を2カ月延長し、尊徳に関する資料を展示する小田原市の報徳博物館でその思想を学んだ。
 「金次郎の思想は世界に通じる」と話す高坂さんは、続けて「この思想は、皆さんにとって価値あるものだと信じている」と述べ、文協での活動については、「これは日本文化普及の活動であり、(文協には)金次郎の銅像もある。ふさわしい場所」として新事務所での活動に気力をみせる。
 今後は各フェスタでの尊徳の紹介や日本語書籍の翻訳ほか、週に1時間尊徳思想、日本文化の学習を行うジャクピランガ市の小学校と小田原市の小学校が行う文化交流の仲介などを行う。
 不定期での勉強会なども開かれているが、指導者もおらず、まだまだ手探り状態。資金面でもスポンサー探しを続けているという。
 木多会長はプロジェクロ支援者ら10数人の前であいさつし、多くの賃貸依頼がある中で、「このような活動を支援しないといけない。(尊徳の思想は)勉学、仕事の励みになり、ブラジルの国のためになる」と活動再開を祝した。
 同事務所は、月・水・金の午後2時から午後6時ごろまで来所者の応対を行う。問い合わせは電話=11・4113・3611まで。

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