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文協評議員会=特別企画に1750万レを承認!?=年間予算287万レも=国士舘センターをエコパークに=「計画ではなく無理」との声も

ニッケイ新聞 2010年12月14日付け

 特別企画に1750万レアル――!? ブラジル日本文化福祉協会評議員会(大原毅会長)は、『第139回定期評議員会』を11日午前、文協ビル会議室で開き、73評議員(うち委任状10)が出席した。来年度の事業・予算案が検討され、約287万レアルの通常年間予算に加え、国士舘センター活性化計画、文協ビル、日本館、移民史料館改修事業のために組まれた1750万レアルも承認された。一部評議員からは、「はっきり言って無理。計画とは言えない」との厳しい声も聞こえた。

 【事業案】

 89のイベント、会合が実施されることが承認された。
 この事業案では、特別企画として、「国士舘大学センター活性化計画」(500万レ)、「文協ビル法的整備」(50万レ)、「文協ビル改修事業」(500万レ)、「日本館改修並びに拡充造園計画」(200万レ)、「日本移民史料館改修工事並びに拡充計画」(500万レ)が含まれている。
 これに対し、小川彰夫氏は、「50万の文協法的整備事業に関して30万しか集まっていない。1750万の予算は、計画ではなく無理」と指摘した。
 他方、「事業案と予算案の両方を同時に検討すべきではないか」との声もあったが〃多数決〃で承認された。

 【予算案】

 各委員会が提出、理事会で承認した予算案は、287万3370レ。
 昨年度予算案は、314万336レで、今年10月までの実績は、180万4845レと6割程度となっている。
 諸川有朋氏は、国士舘運営、生け花、コーラス、スポーツなど各委員会に昨年度を大きく上回る予算がつけられていることに疑問を呈した。
 なお、和食普及委員会は、昨年収入(40レ)の3500倍にあたる14万レとなっていることから、「委員会の提出する予算案を理事会は審査しているのか」との声もあった。
 和食普及委員の呉屋春美氏は、「他事業には協力しない食品関係の企業に交渉できる」と返答。 新山ススム氏は、「今までの実績を見ても、収入を超える支出を計上していることはないので問題ないのでは」との考えを示した。
 「特別企画を別にして検討すべき」との意見もあったが、栢野定雄氏(副理事長)が「全部承認か、全部却下か、どちらかだ!」と怒号を発することで強硬採決するムードをつくり、承認に持ち込んだ。

 【INSS問題】
 現在、追徴金も含め約800万レアルが課税されている問題について、木多会長は、文協は67年から国家福祉審議会(CNAS)に福祉団体と認められていたが、94~96年分に関して却下されたことで、弁護士事務所を通じ無税団体確認訴訟を起していることを説明。
 08年の暫定法令(Medida Provisoria)第446号で登録更新が認められ、「現在もCNASのHPに文協が福祉団体として登録されている」ことを強調し、「会員のためにも裁判を継続していく。もし、全額払うとしても、文協の資産は不動産を含め約5000万レアルあり、動じるものではない」との考え方を示した。

 【国士舘センター問題】

 文協が計画案を認めた企業や団体に土地を無償貸与し、将来的にエコパークとして活用する全体案を、建築家のマルコ・ノセンチーニ、セシリア・ケイコ氏が設計図を用いて説明。
 マレットゴルフ連盟の会長で、センターのあるサンロッケ市に住む橋詰明夫氏が、地元としても同案を支持することを表明した。
 下本八郎氏や数名から、「もっと話し合うべきでは…」との意見も出あったが、司会の頃末アンドレ氏は、「そんなことをしていたら、10年経っても変わらない」と厳しい口調で進行。
 「企画のみの承認」「企画を承認し、会社との交渉、体育館の修理、パビリオン建設などの準備を進める」の二つに絞って決を取り、前者が反対3、後者が反対5で承認されている。
 反対の立場を認めない強引なやり方に不満を漏らす評議員の姿もあった。

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