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■年頭挨拶=内閣総理大臣 菅 直人

特集 2010年新年号

ニッケイ新聞 2011年1月1日付け

 平成23年(2011年)の年頭に当たり、ブラジルに在住する日系人及び邦人の皆様に対し謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 日本人の海外移住の歴史は古く、ブラジルにおいても100年以上にわたる長い歴史を刻んでおります。その長い歴史の中で、移住者の方々は大変な御苦労を重ねて新天地を開拓され、その子孫の方々が大変な御努力を積み重ね、それぞれの地域に根付いた日系人社会を築き上げられました。
 各世代の日系人の皆様が様々な分野で御活躍し、居住国の政府や地域社会から多大な信頼と高い評価を受け、それが日本に対する高い評価につながっていることについて、日本国民を代表して深く感謝申しげます。
 ブラジルは、近年の著しい経済発展とともに、国際社会でのプレゼンスを高めているほか、サッカーのワールド・カップやオリンピックを控え、日本でもその政治経済状況や文化が益々多く報じられるようになっています。このような注目を集めるブラジルにおいて、日系社会や日系人に対する信頼、日系人のブラジル社会への長年の貢献を基盤に広範な親日層が存在することは、我が国の大きな資産です。今後とも、ブラジルとは積極的に、また戦略的に連携していきたいと考えています。
 最後に、海外で新年を迎える皆様のより一層の御多幸と御繁栄を心から祈念しまして、私の新年の御挨拶といたします。
   平成23年 元旦

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