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今年は「飛躍」「拡大」「交流」を=文協=新年祝賀会に300人=移民103周年の船出祝う

ニッケイ新聞 2011年1月4日付け

 在聖総領事館と文協、援協、県連、商議所、日文連の日系5団体の共催による新年祝賀会が1日、リベルダーデの文協大講堂で開催され、集まった約300人で移民103周年の船出を祝った。
 大部一秋総領事夫妻、内山直明・国際交流基金サンパウロ日本文化センター所長、澤田吉啓JETRO聖事務所所長、木多喜八郎文協会長、与儀昭雄県連会長、尾西貞夫援協副会長、前田一郎商工会議所専任理事、山田レナット日文連副理事長らが来賓として出席した。
 文協女子合唱団のコーラスに大部栄子総領事夫人も加わり、日伯両国家が斉唱された後、木多会長が新年のあいさつに立ち、新しい女性大統領、日系サンパウロ州議員、日本、ブラジルの各大使の着任にふれ、「この新しい体制のなか、両国の交流を深めていきたい」と述べた。
 続いて大部総領事は、この1月で着任満2年を迎えることにふれ、「今年は原点に立ち返り、日系社会の繁栄、幸福、日伯関係の強化に力を尽くしたい」と述べ、「飛躍」「拡大」「交流」の3つの目標を掲げた。
 与儀会長が万歳三唱を行ない、式典は終了。サロンでの懇談会に移り、尾西副会長の発声で乾杯、歓談が弾んだ。 
 大部総領事は自身が掲げた3つの目標について、「今後10年でブラジルは大きく発展する。飛躍は、それに伴なうブラジル社会、日系社会、日本のブラジル社会の大きな飛躍」、拡大は「第2の黄金時代といえる現在の経済関係の勢いを推し進めること」、交流は文化、学術、教育や日系社会を通じてのブラジル内の地方、中央の交流など「重層的なものとして力を入れていきたい」とその抱負を語った。
 祝賀の席では、「1月1日」の歌が歌われ、出席者は用意された雑煮などを手に取りながら歓談し、新年のあいさつを交わしていた。

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